窓の外の花も咲き華やいできた。
壁塗り壁塗りとずっと悩んできたが、そんな時、ヤフオクでソファーの出物があった。
ソファーは入居直後に凄い出物があったんだけど、その頃は未だヤフオク慣れしてなかったので、逡巡しているうちに時間切れ。
後から考えると値段も格安、以来ずっと探していたが、それらしいソファーは出てこなかった。
イラチの妻は全く待つ事が出来ず、ニトリのソファーがイイイイと言い張りこれにしようと言う。
私は不満足ながら、革製だし、リクライニングもするし、値段も10万?か何かだったので、
結局押し切られて、白い革製のリクライニングソファーにする事にした。
余りにイスと同化して寝続ける私に嫌気が差したのか、何だか気に入らなかったのか
ソファーの出物が出た時、妻に言うともの凄く乗り気で私の方が圧倒された。
「でも、古いソファーどうする?買ったばっかりで勿体ないじゃん」
☆「大丈夫、大丈夫。中古屋に下取りで出すから、買いなよ、買いなよ」
「えー、本当?落札しちゃうよ?」
☆「良いよ。中古屋には私が電話してあげるから、買おうよ。良いよコレ」
この手の大物はそんなに買い手が付かない。
新品を格安と言って出品している業者の品物は、入札すると必ず間髪を入れず対抗して入札がある。
観察していると、もの凄く高値までつり上がり、結局当たり前の値段付近で誰かが落札する。
そんな業者の品物は何となく胡散臭い。
入札は、個人か安心出来そうな業者に限るね。
それで本音を言うと、このニトリで買ったソファー。
新品時に柔らかく感じたクッションは、すぐヘタった。
まあ、一日中寝っ転がっているからね。
革も、期待して買った革のソファーなのに、革をなめして染色した革では無く、
革の表面にウレタンコートを一発掛け、その上から着色している様だ。
だから、折角の革なのに革の毛穴は全てふさがり、まるでビニール座席に座っている様で、
だんだん尻が蒸れてくる。
コレにはちょっと驚いた。
見た目は本当に綺麗なんだけど、綺麗すぎて革の良さが、
私が求めている革の機能が失われているのは買って使って初めて分かった事だ。
ビックリ。
しょうが無いんで薄い掛け布団を尻の下に敷いて使用。
お陰で見た目は新品同様。1年も使っていない。
業者を呼んで査定して貰ったら、5000円。
引き取り付きだからまあイイか。
後日店頭で販売価格を見たら4万円ですぐ売れた。
で、落札したのが冒頭の写真。
スペイン製ラブソファー。
スペインの家具はしっかりしていてこれもガッチリ。
足下は見えないけど丸っこい大きな足がきちんと付いていて、
この足も共生地でくるんである。
生地はゴブラン織りと言って良いのかコール天と呼ぶのか、起毛素材で柄は伝統的な柄。
クッションはウレタンなんだけど、殆ど使って無くヘタリも感じないしっかりしたモノ。
これは昔なら相当高かっただろう。
新品ではとても買えない代物だ。
ヤマトの家財便22000円込みで37000円。
これは掘り出し物。大当たりだ。
とにかくソファー大当たりで気分最高。
これで盛り上がって一気に壁塗りに突入したのだった。
