
自閉症とマインドブラインドネス
サイモン・バロン=コーエン
青土社
謎の障害自閉症。その謎も脳の画像診断技術の向上により、小脳の形態学的な異常、つまり正常と言える形まで発達していない事が分かりました。
一方コンピューターが実用化された事で、コンピューターで人間の脳機能を再現できるか話題になり注目されました。
もしコンピューターで人間の脳機能を再現できれば、コンピューター自身があらゆる事を考え、ありとあらゆる物を開発、作り出す事が可能になる事です。
現実には、記憶力と計算能力を極限に高めたスーパーコンピューターを作り出す事は出来ても、人間の脳の働きを再現するプログラムは作れません。
何故か。
その問いに答えているのが、この「自閉症とマインドブラインドネス」。
人間の「こころ」(原書ではマインド)とは何か。
「こころ」(マインド)とはどの様な成り立ちをしているのか。
正常な人が備える「マインド」の理論的解説をする事で、自閉症が「マインド」を持てない障害である事を、順序だてて解説しています。
この理論は、ローナ・ウイングが解説した自閉症の条件「三つ組の障害」とも合致し、ローナ・ウイングの理論を側面からサポートする理論です。
内容は、非常に論理的、ロジカルに書かれているので、医学理学工学系の人には分かりやすいでしょうが、論理・ロジックに不慣れな人には難しいかもしれません。
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