
私は、小学3年の秋、大阪は香里園団地4丁目から北海道手稲町に引っ越した。1965年昭和40年だ。
当時の手稲町は札幌と小樽の間の、眼下に石狩平野が広がる広大な自然溢れる場所だった。
人生の中での大きな衝撃を受けたな。
自然、自然科学の深みを肌で知る事が出来た。幸せだったなー。
勿論、もっと昔住んでた横浜三沢も三ツ沢公園の近くで自然はあるし、
大阪香里園団地も大規模開発とは言えまだ未開発の山や田んぼが残り自然豊かだったが、
北海道の雄大さ。自然の強さは内地とは次元が違った。


妻は、東大近くの本郷通り沿いに住んでいた。本郷通りはお寺も多く緑も多い。
六義園だってあるし、決して自然が無い訳じゃ無い。
でも当時の教師から「今の子は野原を駆け回らないからダメなのよ」と言われ
「一体ドコに野原があるんだ!」と憤る環境ではあるな。


そんな妻にとって、今の我が家の環境は、私が北海道で【自然】を初めて意識した様に、
どうも人生で初めて【自然】を意識する毎日の様だ。
「リス リス!凄いよ! 今日はスーパームーンなんだって 行こうよ行こうよ 見に行こうよ」
腰を上げない私を置いて、写真撮影。興奮気味に帰って来た。
「すごかったよ。 お月様」「へーそー よかったねー」
お陰で、写真で私も楽しめます。そして謎のやしきの中には妖怪が2匹。
間違い無く潜んでいます。
