マインド 心から内面へ

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皆さんマインドブラインドネスと言われてすぐ分かりますか?
「マインドの盲目」。直訳するとこうなります。
それでは、マインドとは何ですか?これも直訳すると「心」。
そうなると「心の盲目」?
自閉症を理解する上で非常に重要な理論。それは「マインドブラインドネス」です。

海外の自閉症の世界、自閉症論文の世界では非常に重要な論文として存在。その重要性はグーグルスカラー上で8000回以上引用されている事から明らか。

(医学論文として10000回引用される事がノーベル賞の目安だそうな)

ところが、日本のAmazonでの書評は半数が恣意的なモノ。そこで、私の知る情報を書いたら削除。それどころか、「タワシ」のレビューまで消され今では全く書き込めません。

恐ろしい情報統制。

さて、ローナ・ウイングのグループが確立した自閉症スペクトル理論

その重要な基礎理論としてあるのがマインドブラインドネスの理論です。

そして1989年に発表された自閉症スペクトル理論
これがWHOでも認められ、自閉症の定義が確定。ようやく明確な診断が下せる様になりました。
今からたった35年前の事です。

現代の診断基準となる「自閉症スペクトル理論」。(表紙に ス・ペ・ク・ト・ル と書いてあるでしょ?)


そしてその裏付けとなる「マインドブラインドネス」

 


では「マインドブラインドネス」とは何でしょうか。


サイモン・バロン=コーエンは
「マインドブラインドネスの人、この人の事を自閉症と言う」と理論付けました。


つまり「マインドブラインドネス」とはASD・自閉症・自閉症スペクトル・アスペルガー症候群の事です。


自閉症スペクトルであれば、知能の高低に関わらず必ず「マインドブラインドネス」なのです。


ですから「マインドブラインドネス」じゃ無い発達障害の人は自閉症スペクトルではありません


この「マインドブラインドネス」を日本語で言うとどうなるでしょう。
「心の盲目」?


簡単に言うと「自分の心の状態が分からない人」となりますが、どうもしっくり来ません。


マインドを心とした事で、誤解も生み出します。
私自身、マインドを心と捉えると、日本語の心とはどうにもすり合わず嫌な感じが20年続いていました。
ある日、マインド「内面」と翻訳している外国ドラマを見て閃きました。


ああそうか。
マインドブラインドネス自分の内面を知る事が出来ない障害


これは非常に理論の内容ともフィットします。
「自分の内面を知る事が出来ない障害」


療育の場でバスの練習が「嫌」なのに言われるまま従ってしまう。
自分の内面に「嫌」があるのに、その「嫌」に気付けない障害。
その「嫌」は決して消える事無く、何年も経ってからようやく「嫌」に気付いて訴えます。


「バスの練習ーイヤだったーーー」


皆さんの子供を見ていてどうしても理解出来ない時、是非この言葉
「マインドブラインドネス」=「自分の内面を知る事が出来ない障害」を思い出して欲しいのです。


私も自閉症・マインドブラインドネス・です。

※ 私はこの書籍を翻訳した諸氏に畏敬の念を込め、「自閉症スペクトル」と言っていますが、いつも「間違い」を指摘されます。書籍の表紙を掲げても、彼らには自閉症スペクトラムと読める様なのです。

 


【自閉症テレビ25】自閉症サンプル

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