人を殺す体験がして見たかった 愛知 豊川

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2000年5月1日 愛知県豊川の高校3年生が近くのおばさん(65)を殺害した。

犯人は直ぐ捕まって「人を殺す体験がして見たかった」と言ったと大騒ぎになった。

私はこれも「想像力の障害」がある仲間だなと、ピンと来た。

(その2日後の5月3日には西鉄バスジャック事件が起きたが、こちらは模倣の匂い芬々で全く興味は湧かなかった。)

 

この事件が契機になる事を願った。

 

「酒鬼薔薇聖斗」が事件を起こし、その犠牲として自閉症の仲間の「土師淳」君が命を落としたが、

面白おかしくアスペルガーの犯罪とされただけで、理解研究は全く進まなかった。

2024年2月14日追記:酒鬼薔薇聖斗について、彼の母親の様子に我が母親を見出した事で、私と同じアスペルガーだと理解していたが、実は彼はサイコパスであった様だ。不勉強の至り。

ところが、事態は理解には程遠く、

ASDはWingの「三つ組」と言う障害をすべて備え「正常な人(NOT自閉症)」とは全く違う。

この子供たちは、今までの他の障害児と一緒くたにしたアプローチでは無意味である。

「障害の三つ組」を全て持っているから、特別な別の支援が必要である。

と言う理解が深まるどころか、

知恵遅れも発達障害、勉強が出来ないのは発達障害、ADHDも発達障害、

クラスの6人にひとりは発達障害だとする「創価学会発文科省型発達障害」が出来上がった。

これを利用して、特殊学級、盲学校、情緒学級など、気に入らない言葉は全部言葉狩り

一気に特別支援校、特別支援級になって、呼び方を変え、印刷物のそう取っ替え。

印刷会社と看板屋だけが公費で儲かっただけだ。(ここで言う発達障害とはICD-10F80番台の狭義の発達障害)


結局当事者の自閉症、アスペルガー症候群ASDは、今まで以上に埋没する事になります。

 

さらに、偽物のアスペ(ニキ・リンコ)を仕立て上げ、アスペ例としたおかげで、偽の症例、

つまり、「正常な人」(Not自閉症)が「自閉症のふり」をした人こそが「本物のアスペ」と言われ判断され、

必死に毎日の学生生活を取り繕っている子供たちは、「アスペ」じゃ無い。と排除される事態。

 

当事者も「NHKに出て来るアスペとは、俺は全く違う」と、さらに混乱の世界を生きる。

 

こうして、特別支援教育が出来たおかげで、ますますアスペルガー症候群の子供たちが、

無事に育つ環境を手に入れる事が出来なくなり、同じ様な女子高生が出てくる時代になったのだ。

 

酒鬼薔薇聖斗が事件を起こしたとき、私は鬱で働けなくなっていて家の中も険悪だった。

妻に「俺は酒鬼薔薇聖斗なんだよ」と言うと「そんな事言うんじゃ無いよ」と声を潜めたが、

やはりその様子は尋常じゃ無かったのだろう。

 

妻は直ぐに書物を漁り始め「ちびっこ教授」の話を探り当てた。

「ほら、そっくりだよ。知ってた?」
「知ってるよ。だから前から言ってるだろ。俺は自閉症だって」

 


私と妻は、その後平穏な暮らしを手に入れる事が出来たが、同じ自閉症スペクトラム上に存在していながら、

無事に暮らすアスペルガー症候群が居て、私達夫婦が居て、何故事件を起こす子がいるのか。

 

どこが違うのかを、30年間、常に考え、お互いの考えを突き合わせ続けて来た。

 

図らずも、平穏な暮らしを手にした今、ようやく分かってきた事は、「やっぱり親が違うんだよ」と言う事だ。

 

簡単に言うと、私の母親は人格障害と思われ、私は理不尽な心理的な虐めにあっていた。

人を殺したくならなかったのは、父の存在か、それともホルモン量のせいか。

 

妻の父親は、強いて言えば境界性人格障害と思われ、外面は良く愛想もいい。

しかしその関係が深くなればなる程、親しくなればなる程侮れない敵になり、

隣近所、家の周りを囲む14軒はみんな敵で、毎日その敵とのやり取りに神経を使う。

そして私はと言うと最終的には、妻の実家の財産目当てに娘をたぶらかしたとされていた。

 

ただでさえ「社会的相互交渉 の障害」があり、「コミュニケーション に障害」があるので

私達夫婦は、子供の頃からどんなリアクションを取れば良いのか、全く正解が無く

さらに親から正解と言われた行動も、翌日には親に否定されるというめまぐるしさ。

その家庭内の混沌を抱えたまま、学校でさらに混沌に放り込まれる生活。

 


犯罪を犯してしまった彼らが、徐々に壊れていくのを容易に想像出来る。

 

(私達の想像は、彼らの「つらく悲しい」では全く無く、ただただ起きたであろう、親の言い分
叱り方、日替わりの対処法、親の口から出任せ、であって、感情的な事柄は含まない

 

さらに特徴的なのが、自閉症と思える彼らが「怒り、矛盾」をぶつける対象が全く理解出来ない事だ。

理解出来なくて当然だ。犯罪を犯した彼らも対象を理解しないまま選んでしまうからだ。

 


これは、「マインドブラインドネス」自分の内面にあるモノが自分では見えない、分からないと
言う事にある。

私も、母親は昔から嫌いではあったが、すべての根源を為している事を妻に教えられた。

虐められていた事すら気付いて居なかったのだ。

 

妻も同様だ。父親との軋轢すら自覚していなかった。

 


この高校生も、「人を殺す体験がしてみたかった」と言ったとしても、

便宜上適当な言葉を探したらそうなっただけで、

本当の自分の内面を知る事が出来ていたらこうはならない。

 

「若い未来のある人をやってはいけないと思った」と言うのも、

事情聴取、つまり感想文を書くために無理矢理絞り出して当てはめた言葉で、

いつも耳にして頭に焼き付いている言葉を口から出しただけでは無いだろうか。

 

この高校生の取材時、象徴的な場面がテレビに映し出された。

 

取材陣を玄関口に立たせたまま、元校長だか教師だかの祖父が玄関の外に向かって

孫の育て方、生活態度、教育方針等延々3時間話し続けたそうだ。

 

テレビ画面には、夕暮れの中玄関の外に記者がふたり、耳を傾け立ち尽くしている映像だった。

 

私は、自分の母親の代わりに人を殺す事は無かった。

 

その代わり、小学5年生の夏の夕暮れ、真っ暗な豪雨の中、本当に死のうと思った

 

それが目的を果たさなかったのは、今まで一度も家へ帰ろうと言った事の無い、2匹の犬が、

どうにも言う事を聞かず、無理矢理2匹の犬に引きずられて家へ帰ったのだ。

 

家へ帰ったとき母親は「ずいぶん息が長かったね」と食器を洗いながら言ったが、

私は何も答えなかったし、答えたくも無かった。

 

私は目的を果たせなかったが、福井の少年は目的を果たした

 

この違いも紙一重だと考えている。

 

本当に幸せな生活を得た今、毎日、毎朝「ああ幸せだなぁ」と思うし口にも出すが、

今でも毎日「死にたい」まま生きている。

「この世の天国」の様な所で、なんとか目先の生活の心配をせずに暮らしているのに、毎日死にたい

出来れば、この暖かい布団の中で明日目を覚まさなければもっと良いのに。

 

2024年2月14日追記:

崎濱先生が、私の心情をこの記事を書く遙か前に、自閉症の本質を見抜いていた。

自閉症ASDアスペルガーの本質を見抜く医者がいる事を知ると、ホッとする。

残念ながら、どんな教育の専門家が立派な事を言っても、成功例としてNHKで放映しても、

現実には、一度壊れた子供は、一度壊れた自閉症の子供は元に戻らないのだ。

 

だから、脳天気な教育関係者や、商売で自閉症者を食い物にする創価学会療育屋を嫌悪するし、許せないのだ。

どうせ壊すんだから、余計な療育は施さないでくれ。


【自閉症テレビ14】感覚過敏ADHD想像力の障害


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